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ななつ星は、
大阪市中央区にある発達凸凹っ子のための学習支援を主な仕事とした学習塾です。 普通の塾と少し違うのは、学習支援以外にも、ママさんのサポート、発達凸凹っ子を育てるうえでの情報提供、他機関への紹介、自立のための料理教室など 発達凸凹っ子の利益(学力、充実感や達成感、自尊心)につながると思うことで、ななつ星が得意とすることを何でもやっていることです。 さて、次回の記事からしばらくは、化学物質から身を守るための自衛策を紹介するつもりです。 それらの記事だけを見ると、ななつ星って何屋さん?と思われそうですので、前置きを書いてみました。 一見、発達凸凹っ子と関係ないように思われるかもしれませんが、発達凸凹っ子の育ちと化学物質とはとても関係が深いと私は考えています。 化学物質過敏症の方々のエッセイなどを読んでいると、表出している症状と発達凸凹は似ているところがあります。 感覚が鋭すぎて、化学物質に過剰に反応した結果、凸凹状態と同じに見える場合もあるのではと考えるようになりました。 育ちの凸凹の原因が化学物質にあるかないかは分からずとも、化学物質への対策を講じた結果、子どもの症状が改善すれば結果オーライです。 期待するような改善がなかった場合でも、化学物質の影響が良い方向に働くことはないでしょうから、不安材料をひとつ消せるという点で、やはりどちらにしても、対策を講じることをおすすめしたいのです。 次回から、私が何となく続けてきたことが、結果として化学物質への自衛策になっていたかも?と思うことを紹介しますね。 |
昨日の続きを。 地下鉄サリン事件で、汚染された気体の恐ろしさを実感として理解したという話からです。 サリンは、無色無臭の液体ですが、揮発性(気体になりやすい)が高く、ごく微量であっても、人がそれを吸うと脳と神経がやられるか、濃度と吸入量によっては、即死。 地下鉄サリン事件によって、机上の理論だけでなく、ごく微量の気体状の有機化合物 (ほんの少しの汚染された空気)によって、人間の神経が侵されたり、死に至ることを実感として理解できたのでした。 それでも、多くの人は、サリンのような毒性のある揮発性有機化合物は大企業の厳しい管理下にあるか、一部のテロ組織が扱う怖いもので、一般の人間が手にすることはないと思っています。 でも、柔軟剤に含まれている香料は、揮発性有機化合物です。 驚くほど身近なところに、揮発性有機化合物があるのです。 気体は皮膚と粘膜から吸収されるため、食べ物などのような胃から吸収されるものと比べると、人体への影響は直接的で、かつ排出されにくい。 身にまとう服を媒介として、揮発性有機化合物を子どもが一日中、皮膚と粘膜から吸収していることを想像してみて下さい。 正常な育ちの子どもでもおかしくなりそうです。 逆に言えば、香りの対策をするだけで、症状の改善が期待できる子どもは多いと私は考えています。 ところで、この問題で、意外な盲点は、男性(男子)の存在です。 最近は男性がエチケットとして、好んで香料のある柔軟剤を使うようになっています。 これもまた、企業の戦略ですが。 前著によると、香害の自覚症状は女性に出やすいそうです(患者全体の70%)。 毒素は脂肪にたまりやすいので、一般的に男性と比べて体脂肪率の高い女性は体に毒素がたまりやすいのでしょう。 そのため、女性は体の異変という形でこの問題に気づきやすい。 また、子どもを持つ女性は、子どもを守るセンサーが敏感に働いているので、たとえ今まで知らなかったことでも、言われればそうだと抵抗なく理解し、子どものために具体的な行動を取る傾向が強い。 男性はその点とても不利です。 男性に自覚症状が出た場合は、肝臓の解毒が追い付かないレベルの深刻な場合が多いと思います。 でも、自覚症状がなければ、揮発性有機化合物ですよと言ったところで、ちょっとぐらいなら大丈夫とか、それよりも加齢臭で人に嫌がられる方がいや、など、 女性に比べると、社会的な立場を優先し、香害の危機感を持ちにくいか、具体的な代替案を見つけにくい男性が多い。 (男性が気づかないわけでなく割合の問題) 男性がこの問題の理解に対して不利なことを理解し、今までの価値観や生活スタイルを全面的に否定することなく、少しずつ、香害のない生活の心地よさをパパさんや回りの男性に伝えていけるといいですね。 ここでの女性の役割は大きい。 次回は、私が取り入れてきた香害や化学物質への対処法をいくつかご紹介したいと思います。 |
このブログでも、時々書いていますが、発達凸凹っ子を育てるにあたり、何を一番大切にしたら良いかと問われたなら、ななつ星としての答えはいつも同じ。 何をするかを考えるよりも、何をやらないかを考えること。 (この話はこれからもしつこく書きます) 何をやらないかを出発点に、やらないと決めたことをやらなかった結果、まだ解決できない問題が残っている時に、初めて何をするかを考えるのです。 そうすれば、そんなに大きくハズレに当たることもなければ、親は経済的にも精神的にも、そして体力的にも余裕が出ます。 やらない方がいいことは、山のようにあって、何をやらないかを決める順番を決めるのは、案外難しかったりします。 ななつ星では、学習後のフィードバックの話の中に、必要と感じた時は、家でやらないで欲しいこともお話しています。 いつまでもななつ星を頼りにせずとも、自分で考え、自分で判断できる療育ママを育てるためです。 そんな仕事も、子どもの健全な育ちと幸せにつながると信じてやっています。 しない方がいいことは、それこそ山のようにありますので、ここで一つ一つ取り上げる分けにはいきませんし、ななつ星と直接ご縁がつながった人に地道に伝えていったらいいかな~と思っておりました。 しかし、少しずつ諦めずに書いていこうという気持ちが高まってきました。 それほど、事態は深刻化してきていると危機感を持ち始めたからです。 その最たる問題が、香りの問題です。 香料の入った洗剤や柔軟剤を使わないでほしい。 以前にも香りの問題については書きました。見えない化学物質から子どもを守る この時は、ぼやき程度の内容で、きっとみんな知っているだろうし、私も気づいてます、ぐらいの体(てい)でした。 今、その時と何が変わったかというと、私が思っているほど、みんなが香りの問題に気づいていない、 そして、何となく気づいている人も、そんなに大問題だと気づいていない、ということに気づいたからです。 この問題には、もう「名前」がついています。 香害 その名の通り、香りの害で、「公害」ともじってあります。 これは、もはや公害なのに、多くの人が公害であることに気づいておらず、自分が公害の元であることにも気づいておらず、「エチケット」「おしゃれ」だと勘違いしています。 それも仕方のないことで、この記事は決して「無知な人」として、香害に気づいていない個人を責めるために書いているわけではありません。 商品を多く売るために、そんな風に大衆が思うように、企業が計画的に仕向けているのと、柔軟剤の香料で、匂いを誤魔化す以外の、匂いの対処法を多くの人が知らないからです。 それは、自分が化学物質過敏症になるか、子どもにアトピーがでるか、などの大きなきっかけがないと、そんなに大騒ぎをするレベルの話だと気づかないようになっていて、匂いの対処に、工夫をしようと思う機会がない、ただそれだけの話です。 でも、知れば怖さが分かります。 怖さがわかれば、その問題はエチケットやおしゃれとは同列にないと気づき、そんなものにお金を払うアホらしさに気づけば、やめることができます。 ところで、私が「匂い」の怖さに気づいたきっかけは、オウム真理教による、地下鉄サリン事件でしたが、この話は長くなりそうなので、別の機会に分けて書くことにします。 とにかく、知ることから始めましょう。知ることを恐れないで。 知る前の自分を責める必要なんて、全くない。そんなことをやり出したら、私の子育て、懺悔だらけです。 こんな偉そうに書けるのは、厚顔で、ぜーんぶ棚にあげているからです。 私のように、厚顔になることはありません。誰かに伝えようとしなくても、自分の中でちゃんと府に落ちたら、それでいい。そう思って下さい。 何から手をつけるか。まずは、うまくまとめてくれている本を読むことをオススメします。 『香害 そのニオイから身を守るには』 著 岡田幹治 この本を出版するのに、どれほどの勇気が必要だろうかとリスペクトしかありません。 ぜひ手にとって頂きたい。 この本を売り歩きたいぐらい、秀逸、お値段以上の価値のある本です。 |
すっかり書いた気分になっておりました、料理教室の募集記事。 待っていてくださった方がいらしたら、ごめんなさい。 お申込みは、https://ws.formzu.net/fgen/S9216936/から承っております。 改めて募集です。ただいま、残席3です。 ななつ星の料理教室の特徴 大切にするのは3つ。 ★料理って楽しい!と子どもが楽しめること。 ★料理ができた♪と子どもが自信をもてること。 ★食べておいしい!と喜びを感じられること。 野菜の収穫※からごちそうさま!まで。 始まりと終わりと、その過程を学べる料理教室です。 ※野菜の生育状況によっては収穫できない場合もあります。 ●従来の料理教室には通わせることのできなかった理由を解決。 ①料理を習わせてやりたいが、雑多な中に入れるのは不安。 ②普通の料理教室では、細やかなサポートが期待できない。 ③他の子どもさんについていけるか不安。 ④不器用さを他の子からかわれるのを見るのがつらい。 ⑤料理なら何でもいいわけではない。 体にいいものを食べさせたい。偏食をなくしたい。 ⑥家でも再現できる料理を教えてほしい。 ⑦子どもの育ちもわかっている人に教えてもらいたい。 ●ななつ星キッズの料理教室の魅力は、子どもの育ちをよく観察し、一人ひとりの育ちに応じた活動を提供できること。 講師のご紹介 メイン講師には、台所育児を考案された坂本廣子先生のもとで経験を積まれたきた、なおちゃん先生(料理教室あさのは主宰)にご協力をいただきます。 なおちゃん先生は私の料理教室仲間です。 仕事への真摯な態度は一貫しており、準備から片付けまで手を抜いているところを見たことがありません。 私が、料理の世界で信頼する仲間の一人です。 料理中は、子ども2人にスタッフの大人が1人つき、さらに全体を見守る 大人が一人つきます。 スタッフも子どもの料理教室での経験が豊富です。 ★特別な配慮を必要とする子どもへの細やかなサポート、 そのための準備は、ななつ星が担当いたします。 ---------------------------- ★募集内容★ ---------------------------- ○日時 平成29年2月26日(日) 午前の部 9時30分~12時頃 午後の部 13時30分~15時頃 ○場所 北加賀屋 みんなのうえん 大阪市住之江区北加賀屋2-10-21 http://minnanouen.jp/ ○子どもの年齢 … 年中~小学生 言葉によるコミュニケーションが可能であること ○参加費 … 7000円 ○持ち物 …三角巾 エプロン ハンカチ メニューは当日お知らせいたします。 お申込みの際、アレルギーの有無は必ずお知らせください。 お申込みは https://ws.formzu.net/fgen/S9216936/ |
イベントのご案内と参加者募集のご案内です。 テーマは 「発達凸凹っ子ママのための 進路とお金の勉強会」 発達凸凹っ子の親は、いつもとても頑張っています。 親の自分がうまく子どもを導くことができれば、障害を理解しようと勉強すれば、療育の知識を身に着けようと努力すれば、お金も可能なかぎりかけてやれば…。 子どもの障害が軽減したり、 生活の質が向上したり、 家族の関係が良くなったりする。 子どもの成長を諦めてはいけない、 とにかく子どもを自立させるんだ!と 頑張っています。 でもね。 そんな風に頑張っている人でも、おそらく多くの人が心のどこかでこんなことを心配していると私は思っています。 この心配は、子どもが成長し大人に近づくほど現実味を持った不安として膨れ上がってきます。 自立させるんだ! そのために今、親にできるすべてのことをしてやろう! …という思いの一方で ・自立できなかったら我が子はどうなるんだろう? ・親が大きな病気になったり死んだりした時 ・自立できなかった我が子は、露頭に迷うのか? ・一人っ子の我が子をだれが助けてくれるんだろうか? これを読んでドキッとしない方は、相当に準備ができている方です。 ところで、この問題にはすでに名前がついています。 「親なき後問題」といいます。 名前がつくほど、みんな悩む問題ということです。 親はみんな死ぬんだし、何も障害の子に限った話ではないと思われるかもしれません。 これは、インターネットなどで検索されるとすぐお気づきになると思いますが、定型の育ちの子どもを持つ親が普段の生活で深く意識する問題ではないのです。 子どもの育ちに関係なく、本当はみんな勉強しておけばいいのにな、と思ったりする問題ですが、とにかく急を要するのは障害児の親です。 やはりみんな同じ思いを持っているんだね、と分かる調査結果を2つご紹介します。 ひとつは、大阪市立大学大学院生活科学研究科が発表した 「自閉症者の親なき後の生活に対する親の不安に関する研究」 自閉症児を持つ親の不安に関する研究はこれまでほとんどなされていないとして、研究の必要性を伝えるための研究です。 調査結果としては目新しくありませんが、障害児を持つ親ならうんうん、そうだろうと共感するものです。 調査の結果、障害児の親の不安は大きく4つとしました。 ①障害への理解が周囲にないこと ②親なき後、生活の場がないこと ③地域から疎外されること ④行政の対応や制度の不十分さ この研究が見落としている問題もありますが、この研究の意義はやっぱりみんな不安だよね、不安に思っていることはだいたい同じだよね、 ということが改めて整理されたということです。 もうひとつは、横浜市子ども青少年局が平成20年に発表した 「障害児と家族の生活状況調査報告書」です。 これは、横浜市に住む障害児とその家族への調査をアンケート形式で実施したものです。 質問項目はいくつかありました。 そのうちのひとつが、「将来への不安について」です。 このアンケートは自由記述形式で、結果は年齢別で整理されていました。 古い調査ですが、将来への不安は、今とそんなに変わらないでしょう。 【3才~6才】 ◎子どもが小さいこともあって先が見えません。 ◎どうしてよいのか毎日悩んでいます。 ◎小学校ぐらいまでは情報がありますが、 ◎中学・高校となると、情報がほとんどない。 ◎先がまったく見えないことがなによりも不安です。 【小1~小3】 ◎親なき後、大丈夫だろうか。 ◎どこに相談しておけばいいのかわからず不安。 ◎私たち親に何かあった時が一番不安。 ◎誰が我が子を守ってくれるのか。 ◎いつまでも養ってあげることができない。 ◎親子ともにどうやって生きていくのか見通しがない。 【小4~小6】 ◎親の介護と子どもの療育が重なってきたらどうなるかと不安。 ◎今後の進路が見えない不安が募る。 ◎子どもが小さい時は感じなかったが、だんだん子どもが大きくなるにつて、親の私も年老いていくことを強く実感するようになってきた。 ◎自分のこと、子どものことを考えるだけで精神的な負担が大きい。 【中学校1~3年】 ◎一人っ子なので両親が死んだ場合、どうすればよいのか心配。 【16才~18才】 ◎子どもがかわいそう。 ◎子どもが安心して生きているサービスがほしい。 大阪市立大学大学院の研究と横浜市の調査から見える 障害児の親の将来への不安は、大きく分けると3つです。 ①進学と就労の問題 ②お金の問題 ③行政の問題 あまりにも規模が大きく、見通しを立てにくい。 でも、どんなに情報に疎い人でも想像はできます。 その選択の仕方によって結果は大きく変わってくる。 獲得している情報の質と量が子どもの将来に大きく影響を及ぼす。 都会に住んでいる場合は特にそうだと私は思います。 それで、おすすめしたいのはとにかく災害と同じです。 敵を知り、対処法を知る、備える、です。 知っていることが全くないのとざっくりでも知っている状態では天と地ほど違います。 未来への心づもりがあるだけで、今の生活が変わります。 そういう勉強の必要性を感じることが多くなってきて、進路とお金の勉強会をしようと企画しました。 発達凸凹っ子ママのための 進路とお金の勉強会@ななつ星 全3回シリーズです。 日程は 第1回 2月8日(水) 第2回 3月1日(水) 第3回 4月12日(水) 時間 午前の部 10:30~12:00 (子どもが幼・小学生~) 午後の部 13:30~15:00 (子どもが概ね中学生~) 午前午後は、子ども年齢によって進学などの話が変わります。 講師 久保田あき先生 女性のためのFP ウーマンプラス代表 http://fp-womanplus.com/ 障害を持つ子どものママでもあり、先輩ママとしてのご経験が豊富。 内容 【第1回】 2月8日 発達凸凹っ子の進路 ●進学から就職まで~どう働く?どれくらい稼ぐ? ●住まいや結婚、老後はどうなる? ●考えられるトラブルと対処法 【第2回】 3月1日 発達凸凹っ子とその親のマネープラン ●障がいがある子のマネープラン~収入と支出を一生涯で見てみよう ●利用できる制度や支援について ●親自身のマネープラン 【第3回】 4月12日 親亡き後のお金と今からできること ●どのようにお金を遺すのか?~相続、贈与、遺言など ●どのように使うのか?~後見制度、信託など ●親が今からできること、これからするべきこ 参加費 おひとり 14000円 お友達と 12000円/人 シリーズで勉強をすることで、全体の見通しをもつことをねらいとしております。 単発でのご参加は承っておりません。いずれかの回をご欠席される方には、ななつ星が個別にフォローさせて頂きます。 (フォローは1回のみ) お申込みフォーム PC・スマホ共用 : https://ws.formzu.net/fgen/S723948/ スマホ専用 : https://ws.formzu.net/sfgen/S723948/ 携帯電話専用 : https://ws.formzu.net/mfgen/S723948/ 自動振分け※ : https://ws.formzu.net/dist/S723948/ ※)自動振分けはアクセスされた端末によって上記のURLに振り分けます。 お申込み後、こちらから詳細についてご連絡を差し上げます。 |
【分析力がついて楽しめるようになるのは…】 前回は、会社員としてフォイヤーシュタインの魅力を語るなら分析力がつくこと、不毛な試行錯誤の排除という話でした。 分析力がつくと、どんないいことが? 難しい勉強や仕事では必要そうだけれど、うちの子どもにそこまで必要かどうか分からないわ…。 そんな疑問にお答えしたいというのが今日の記事です。 ★趣味の上達から見えたもの、それは 私が寝る前に必ずやるお楽しみ。それがこれ。ナンプレです。 最初は、私には難しそうだし、楽しめるとは思えないと思っていました。でも、家人が楽しそうにやっているし、まあちょっとやってみるかということで始めたのです。 これがハマりました。 答えはひとつしかないが、そのゴールに向かう方法は様々。だんだん上級の問題が解けるようになっていきました。 フォイヤーシュタインに出あったのは、ちょうどこの頃ではなかったかと思います。 それで、フォイヤーシュタインに出あって、↑がどうなったか…。それが、これ。 2枚の写真の違いがお分かりになりますか? 上の写真は、ひとマスに入る可能性のある数字を片っ端から書いています。 しかし、可能性だけを追っていたのでは時々解けない問題に出くわしました。 フォイヤーシュタインで様々な認知機能が鍛えられた後、気づいたこと。可能性ばかりを考えていてはダメ。 情報の取捨選択、適切な仮説を立てることが大切と気付き、そこから可能性を羅列しなくとも、理詰めで一発でひとつの数字を導き出せることに気づきました。 今、ナンプレをする時に、ああでもないこうでもないと、試行錯誤はありません。 「こうならば、ここは○。」 「こうでないなら、ここは○」 仮説と検証ですべての数字を書くことができます。 フォイヤーシュタインで分析する力がついた結果、不毛な試行錯誤を排除し、仮説をうまく立てられるようになったと感じています。 それから、もうひとつ。上の写真と下の写真で最も大きな違いはおわかりですか? そう、筆記道具です。 初めは、鉛筆。 後は、ボールペン。 これは、単に筆記道具の種類が違うという話ではありません。 道具を使う心の問題です。 最初は、間違えるかもしれないからと鉛筆で書いていました。いつでも書き直せるように。 今は、試行錯誤をしませんから、消す必要がなくなりボールペン。 書く時の心構えが違います。これは大きな違いなんです。 フォイヤーシュタインの勉強では基本的に消しゴムを使いません。 試行錯誤を排除するために、たしかにこうだと確信を得てから手を動かすのです。 逆に、たしかにこうだと確信を得るための方法をフォイヤーシュタインで学びます。 手紙を書く時に、ボールペンで一発で書ける人が身近にいらっしゃいませんか? 私の友人にも、そういう人がいまして、もう憧れしかありませんでした。一発で迷いなく文章を書けるって素敵だわぁと。 私も今は、手紙もボールペンで書くようになりました。頭の中で文を組み立てることができるようになったのです。 でも、これ、昔からできていたことではありません。 私は、文章を書くのにものすごく時間のかかる人でしたから。たぶん人が想像する5倍くらいかかっていました。書いては消し、消しては書いての繰り返し。 友達に手紙を書くのに一週間ぐらいかかっていましたよ、本当に。論文書くのも、指導教官に呆れられるぐらい遅かった。あの時、フォイヤーシュタインに出あっていればーー!! ★生きやすさの先に見えたもの そうやって、フォイヤーシュタインのお陰で、無駄に迷うことがなくなって生きやすくなったのですが、その先がまだありました。 例えば、ナンプレが自分でも想像できなかったレベルまで上達して、最後に行き着いたところは…。 ナンプレの問題に、「美しい問題」と「そうでない問題」があることに気づいたのです。問題の美しさとは、ひとことで説明が難しいのですが。 数字のはまり方に深みがある、その問題を作った人の、問題を解く人への心遣いを感じさせる、そんな感じでしょうか。 これには自分でも驚きました。そもそもナンプレに美しさがあったのか!ということと、その美しさを感じ取れる力がいつ私の内に育ったのか?ということ。 フォイヤーシュタインを学ぶ魅力のひとつがここにあると思います。 様々な自分の周りへの分析力や認知力が鍛えられた結果、 そのものの美しさに気づけること。 フォイヤーシュタインにかかわる人がすべてそう思っているかは知りません。 私にとって、フォイヤーシュタインとは自分の周りの美しさに気づく、その方法を教えてくれる手段であったなと思うのです。 私の知らない美しさが世の中にはまだたくさんありますから、まだまだ勉強は続きます。 そして、子どもが、世の中の美しさにたくさん気づいて、この世は悪くないなと思えたらいい、そんなことも思うこの頃です。 |
【分析する力が育つ 生きやすくなる】 金融関係の会社に勤めていました。会社員の時はまだフォイヤーシュタインには出あっていませんが、当時知っていたら、こんないいことがあっただろうというお話です。 ★会社員が向上させたいスキルとは 本屋さんに並んでいるビジネス書のタイトルで目につくのは、分析、交渉、企画、時間活用、プレゼンなど。 時代が変われど、会社員が求める(求められる)スキルは大きくは変わらない。 フォイヤーシュタインの多くの教材に共通しているのは、徹底して「不毛な試行錯誤を排除」することです。 やみくもに、根拠なくあれこれと思いを巡らすだけ巡らせて、結論が何も出ない。不毛な試行錯誤が会社員にもたらす恩恵はなにもない。 会社員でなくても、仕事を依頼する人が選ぶのは、 根拠をもって判断ができ…現状把握 理解 決断ができ…情報処理 具体的な行動に移せる…表現方法 交渉 プレゼン こんな人です。 選ばれなくてもいいが、選ばれた方が仕事をする人間としては楽しい。 ★フォイヤーシュタインが会社員を支えるもの フォイヤーシュタインを勉強してよかったことは、不毛な試行錯誤をしないための分析力が身についたことです。 分析の主な対象は2つ。 ひとつは、仕事の分析。 もうひとつは、自分の分析。 仕事の分析。 目の前にある仕事の内容、重要度、緊急度、処理する順番などについて現状の把握、情報処理、企画やプレゼンなどの表現方法を分析してから仕事に取り掛かるようになります。 もうひとつ、自分の分析。 自分の得意と不得意がはっきり分かること。 不得意な分野はどうしようもなく不得意で、得意な分野は何の苦労もなくそれなりのことができる。 考えてもどうしようもないこと、考えたら結果が得られることの区別がつく。 これがわかると、まず生きやすくなります。 不得意なところ、考えてもどうしようもないところで無駄に頑張らないから。笑。得意な分野で人生を楽しめばいいし、人や社会に貢献すればいい。不得意なところは人に頼めるようになって、人に助けてもらう有り難さがよく分かるようになります。 今の自分がひとりでできること、今はひとりではできないが助けてもらうとできること、助けてもらった後は自分でできること あるいは助けてもらっても今の自分ではできないこと がはっきりわかる。 これ、前回のヴィゴツキー理論と同じです。 子どもの教育理論と会社員。関係ないように感じるかもしれませんが、人が育つ道筋というのは、性別や年齢に関係なく、みんな同じです。 大人も身体の大きさは変わらねど、思考や感覚(感じる心)、生きる力は育てることができる。人に助けてもらったらできるようになることが、まだまだたくさんあります。人はいつでも変わることができる、フォイヤーシュタインの信念です。 大人の場合のフォイヤーシュタインは、自分で自分をコンサルできる力が育つのを助けてくれます。フォイヤーシュタインが会社員のあなたを支えるのは、自分をコンサルする力です。 そして、ここまで読んでコーチングみたいなものかと思わる方も多いと思います。今まで何度か言われました。そのたびに、ちゃんと伝えることができなかったと悔しく思ったりします。コーチングとは似て非なるものですが、今の私にはこれ以上の説明ができません。 またいつか、今よりもいい説明ができるようになると思います。これもまた、フォイヤーシュタインの魅力。 ね、生きるのが楽しくなります。 |
【楽しい!が一番大事】 私がフォイヤーシュタインに魅力を感じた理由は、ヴィゴツキーとフォイヤーシュタインとのつながりから、かつての自分への答えを得たという感動があったということが前回。 今回はヴィゴツキーの話から。 ヴィゴツキーは、子どもが今、自力でできることと、自力ではできないが、大人やまわりの子どもの援助を受けてできるようになることに注目しました。 後者の、周囲の人の援助を受けるとできるようになる育ちの領域のことを「発達の最近接領域」と名付けました。 発達の最近接領域に働きかけることが教育の役割としました。 昨日、自力でできなかったことが、今日、大人の援助でできるようになり、明日、自分でできるようになる。 そんなこと当たり前と思いがちですが、私達が受けてきた教育を振り返れば、ヴィゴツキーが考えたような子どもへの配慮はあったかな?と思うのです。 子どもが育ちのどの段階にいるのか関係なく、ある一定の年齢になれば、どの子どもにも一斉に同じやり方で知識を伝授するというのが、日本の公立学校で長く採用されてきた教育方法だと思います。 かつての私は、ヴィゴツキーの考えに感動しましたが、ではその考えを具体的な方策に落とし込めることはありませんでした。 理由は、 ①子どもが育ちのどの領域にいるのか、測る方法が分からない。 ②どの領域にいるのか把握できないのに最近接領域を測りようがない。 フォイヤーシュタインは、そうした疑問への解決方法を、見事に教材に落とし込めています。ヴィゴツキーの理論と重なるところがとても多い。 フォイヤーシュタインは、大人の援助のことを「媒介」と表現しました。 伝授ではなく、世界と子どもをつなぐ役割を大人に求めました。 フォイヤーシュタインのやり方は、援助される子どもも楽しいし、援助する大人も楽しい、そう感じます。 ヴィゴツキー理論をフォイヤーシュタインで実践し、フォイヤーシュタインでヴィゴツキー理論を理解していく、これが、私には楽しく、私の良さを引き出せる方法だと思っています。 ヴィゴツキーの理論の魅力は、発達の最近接領域だけではありません。これから時間をかけて、私が理解したヴィゴツキーの魅力を少しずつご紹介していきます。きっと子育ての助けになります。 記事が待てないというあなたには。『はじめて学ぶ ヴィゴツキー心理学 ~その生き方と子ども研究~』がオススメです タイトル通り、初めてヴィゴツキーに出あう人のために書かれた一冊です。難しい言葉はほとんどありませんから、馴染みのない人にもきっとヴィゴツキーの良さが伝わると思います。 |
【フォイヤーシュタインの魅力 ~立場を変えて~】 結局のところフォイヤーシュタインって? という答えにまだ満足のいく説明ができていません。 満足のいく説明ができない理由は、フォイヤーシュタインの23の教材が それぞれに全く質の異なる魅力がある 魅力を事細かに伝えようとすると、ひとつ一つの教材について詳しく語るか、経験をしてもらうかしかない。 そういう機会はこれから追々持っていくとして、もっと感覚的なところでフォイヤーシュタインの魅力を「感じる」説明はないものかと考えてみました。 そこで、私のプロフィール紹介も兼ねたフォイヤーシュタインの魅力の伝え方というのが私らしくて良いだろうと思い立ちました。 フォイヤーシュタインが私にとっていかに魅力的か、私の担っている立場、それぞれから見て私の感じるところを書きます。 私の感覚に共感して頂けたり、興味を持って頂けたりするところがあれば、それがあなたにとってのフォイヤーシュタインの魅力の代表格になるのだと思います。 今のところ思いつくのは次の立場です。 ①教育学を学ぶ者としての魅力 ②元教員としての魅力 ③元会社員としての魅力 ④親としての魅力 ⑤主婦としての魅力 ⑥「わたし」としての魅力 ⑦ななつ星としての魅力 私の人生に興味を持って頂く必要はありませんが、立場が変わると受け止め方が変わり、フォイヤーシュタインの魅力も変わってきますので、なかなか良い方法ではないかと自分では思います。 今日は、①教育学を学ぶ者としての魅力です。 ★教育学を学ぶ者としての魅力 前編 教育学を研究する、ということを強く意識したのは大学院生時代。学部生の時は、小学校の教員になるための勉強でしたから、正直なところ理論よりも方法論に関心がありました。 方法論とは、教員になったら、教科をどう教えるか、という教育の方法(授業のやり方)についての知識です。それはそれで、教員にとってはとても大切な勉強です。 大学院での研究の対象が教科学習(国語や算数といった教科)だったらきっとそのまま方法論に関心が向いたのだろうと思いますが、私が選んだのは道徳教育。 まず、何を教えるのか、から考える研究です。方法論以前に、理論がないと足元がゆらぎます。 そんなわけで、学部の時には字面だけで理解していた理論をもう一度学び始めた時に、恥ずかしながら初めて教育学の面白さに出あったと思いました。 理論を学ぶ中で魅力を感じた学者が2人いました。一人は、ジョン デューイ。もう一人が、レフ セミョーノヴィッチ ヴィゴツキー。 論文はデューイの考えを元に、道徳教育をこんな風にしたら面白いのではないか?ということで書きましたが、ヴィゴツキーの理論が心の片隅に残り続けました。 当時は、ヴィゴツキーの理論が素晴らしいことはわかっても、ヴィゴツキーを論文に使うことはありませんでした。 正しくは、使わなかったのではなく、使えなかった。それほどヴィゴツキーは難しかった。(実のところ、今でも難しい。) 子どもたちの学びとヴィゴツキーの考えをどのように実践としての表現につなげたらいいのか、学生の私にはわからなかったのです。 それから約15年。ヴィゴツキー理論への興味は尽きず。今でもずっと研究しています。どれだけ長いスパンの話だと自分でも笑ってしまいますが。 学生の時からずっと解決できなかった答えのひとつが15年たって、思いも寄らぬところで突然! フォイヤーシュタインという形で目の前に現れた。 この衝撃たるや、感動するしかない。 逆に言えば、ヴィゴツキーの理論をある程度知っているからこそ、フォイヤーシュタインの魅力がよく分かったのだと思います。 ヴィゴツキーを知らない人にもヴィゴツキー理論の魅力(私が理解できているのはほんの一部)と、それがどのようにフォイヤーシュタインの魅力につながっていると私が感じたかについて、次回の後半でお伝えします。 |
【集中している子どもの手は美しい】 大阪府内の小学校で行われてい料理教室へ見学に行ってきました。講師は今回、ななつ星の料理教室でも講師をしてくれるなおちゃん先生。料理の前に、秋の野菜クイズをしたりして、子どもたちはにこにこで料理スタート。経験を積んだ子どもたちは慣れた様子で、初めて参加した子どもは慎重にゆっくりゆっくり、野菜に包丁を入れていました。 撮っている時には気づかなかったがあって。後で、写真を見返してみたら… 子どもの手って美しい! 子どもの手をじっくり見るなんて、忙しい毎日の中で意識できません。それで、子どもの手はきっといつも美しいのだろうけれど、どんな時に特に美しいのだろうと想像してみました。今回でいうと、子どもが包丁を使っている時、小さなゴマが落ちないようにごはんにふりかける時、熱いものをすくう時 など。 子どもが集中している時! 集中すると、指先が繊細になる。だから美しいのですね。 料理だけでなく、そうっと何かを置く、何かを手のひらで受け止めるなど、日常でも様々に子どもが一瞬でも集中して、モノに対して丁寧に対峙している時があります。 そんな時、子どもの手を見てみてください。はっとさせられるほど、美しいです。 |
【遊べない子が遊べるおもちゃを選びます】 ななつ星では、おもちゃの販売をしています。 おもちゃ屋を始めるきっかけは、みんなそれぞれですが、ななつ星の場合はやはりフォイヤーシュタインとの関わりが深いです。 ★おもちゃ屋としてのななつ星 ななつ星が、おもちゃを取り入れた理由。 フォイヤーシュタイン学習をすすめる大きな手助けになると気づいたからです。それも、遊びながら楽しく! ななつ星が取り扱うのは、主にドイツを中心としたヨーロッパの木のおもちゃたち。 フォイヤーシュタインの勉強におもちゃがなぜ使えるか。 そもそもこれらのおもちゃが、子どもの育ちについて熟知した人たちが作っているからなんです。 子どもの発達の様子を理解し、具体的で明確な子ども像というものが彼らにはあって、おもちゃを作っている。 使えない理由がないです~! フォイヤーシュタインの狙うところと、おもちゃの狙うところの重なる部分が必ずあって、具体物による体験が不足している子どもにとって、おもちゃがそうした部分をサポートしてくれています。 そんな気づきがあって、そういうサポートのできるおもちゃ屋があってもいいな、あったらいいな、ということでおもちゃの扱いを始めました。 ★遊べない子どもとママのためのおもちゃコーディネータです。 多くの場合、子どもにおもちゃを与える基準は、年齢と性別です。おもちゃを売る側の多くがそれを基準にしているからです。 しかし、発達に凸凹がある子どものママにとって、一般的な年齢区分でおもちゃを選ぶことは難しい。 年齢以上にできる部分、できない部分、その振れ幅が凸凹の子は大きいからです。 何百円ぐらいなら失敗してもいいかと、数撃ちゃ当たるで買い与えることができますが、たいていのおもちゃはそうはいきません。 そうすると、買っても遊ばないかもしれないし、そもそも遊べないし、など、親としておもちゃを買い与える楽しみを感じにくくなります。 しかし、そこは少しの勇気といくらかの投資が必要であって、その投資をコーディネートするのが、おもちゃ屋の役目だと思います。 この投資、凸凹ママへの利益幅は無限大です。 ここでのななつ星の強みとしては、 ◎それぞれのおもちゃの狙うところと子どもの育ちの交差するところがわかっている。 ◎年齢区分だけでは分からないおもちゃの選び方をサポートできる。 写真は子どもと育ち総合研究所主催のおもちゃコーディネーターの勉強をした証です。 おもちゃ遊びに興味のある人は誰でも受けることができます。 おもちゃを見る目が変わります。 それから、子どもとおもちゃで遊びたくなります! 子どもにかかわるすべての人におすすめ!!! |
アレルギっ子 偏食っ子 食べない子のための料理 重ね煮 初めてご紹介します。重ね煮料理。 ★重ね煮との出逢い 私が本を通じて、重ね煮に出会ったのは15年ほど前。 それから数年後。生まれた我が子には、覚えきれないほどの種類の食べ物へのアレルギーが。 卵、牛乳、小麦のアレルギー値は命にかかわるレベル。 他に、米、大豆、きび、いも類全般、とうもろこし、青魚、白魚、肉類など。 普通の食生活で食べさせられるものなんてありません。それでも、食べさせないわけにいかないので、アレルギー値の低いものを少量ずつ食べさせては反応をみるしかない。 食べたものでこの子が命を落としたらどうしよう。という不安。根拠のない試行錯誤ほど、不安を煽るものはない。 当時、すでにマクロビオティックの師範資格を取得していたのでそれなりに食養生についての知識を持っていると自負していましたが…。 我が子には通用せず。 そこでふと思い出したのが重ね煮。 目の前に、食べさせなければいけない子どもがいる。食べたがらない。食べない。何を食べさせていいかわからない。とにかくこの子が食べられるものを作りたい。 その一心で重ね煮料理教室 いんやん倶楽部に行きました。 ★重ね煮の何が良かったか その1 重ね煮の名前も少しずつ知名度が上がってきました。 ネットで検索をすると、野菜をたっぷりおいしく食べられる、時短料理、などの重ね煮の良さが紹介されています。 それらの良さは確かに、重ね煮の最大の魅力。このことについては、また改めてご紹介します。 今回は、一般には知られていない、私が経験から学んだ重ね煮の魅力。重ね煮で起こるミラクル 単体では食べられない食材が、重ね煮で調理したら食べられる! 鍋の中で何が起こっているのか、科学的なことはわかりません。 でも、いろんな食材を(ルールにしたがって)重ねて火を入れることで、それぞれの毒性が和らぎ、鍋の中で中和される、全体としてのバランスが良くなる、それぞれの良さを引き出す。そんなイメージを私は持っています。 単体でのさつまいもは食べられないのに、重ね煮のさつまいもは食べてもアレルギー反応が出ない。この不思議!(我が子の場合です) 食べない子のママさん、重ね煮料理は試す価値ありです。 ★重ね煮の何が良かったか その2 重ね煮料理で、もうひとつの良かったことは、いんやん倶楽部の代表 梅崎和子先生に出会えたこと。 長年、アレルギーの子どもの食に携わって来られたので、臨床での知識が豊富。加えて、先生ご自身がとてもバランスの取れた、ブレのない中庸の人である。 こういう人に師事すると、バランスの良い食生活が学べると思いました。何を習うかも大事、誰に習うかも大事。 それから数年かけて、重ね煮料理の師範を取りました。 学び始めて何年たっても重ね煮の魅力が薄れないのは、梅崎先生の存在がとても大きい。 中庸の大切さを私は重ね煮と梅崎先生から学びました。 |
【料理教室に向けて 順調に成長中~!】 ななつ星ファームの野菜たち、順調に成長してくれています。♪ 小さい写真ですが、何の野菜かお分かりになりますか? 今回は、葉っぱ類がメインです。 小松菜、水菜、白菜、ねぎ、大葉春菊。それから、玉ねぎ、大根、人参。 小さな畑でも、けっこう色々できるもんです。今月初めの種まき時は当然ながらこんな感じ。 さらに、狭い農地でも工夫次第でかなりの収穫量が期待できる方法を教えてもらったので、次はそれに挑戦です。 それにしても、ななつ星ファームは土に特別なものを混ぜたりしていないので、野菜たちは、土の栄養だけで、小さな粒からここまで大きくなってきました。 土ってすごい。土ってなんだろう。野菜たちが芽吹き、ぐんぐん大きくなるのを見るたびに土に感動しています。 野菜を育てた後の土は、痩せてしまいます。土の再生をするために、ななつ星ファームでは枯れ草のコンポーストに挑戦しています。(1枚目の写真奥) これがね、また感動するのです。素人が想像するよりもうんと早いスピードで、草たちが土に還っていきます。 そうしてできた土は、しっとりふかふか。カナブンの幼虫やダンゴムシ、名前を知らない虫たちが元気に生活中。これがいい土なんだと、素人でも誰に教えてもらわなくてもわかります。生き物としての感覚はまだまだ私の中で生きているとうれしくなります。 料理教室では、この野菜たちを子どもたちが収穫します。 ところで、この収穫、という体験。野菜を採って楽しいというだけ、ではないのです~! ★収穫を通じて子どもたちが得られること。 ①野菜を採るのが楽しい。 ②採った野菜は、特別な感情をもっておいしく食べられる。 ③野菜が育つ環境について体感できる。 ④健康な土に住む様々な微生物や菌と触れ合うことができる。 ⑤多様な微生物や菌と触れ合うことで免疫力が高まる。 ななつ星ファームは面積が小さいので、土とのふれあいはほんの少しです。ほんの少しでも、都会で生きる子どもたちにとって、この土からの恩恵はとても大きいと考えています。 |
【ビジョントレーニングにお金と労力をかける前に 最終回】 ビジョントレーニングにお金と労力をかける前に、最終回です。 前回は、見つけにくい弱遠視を疑う、がテーマでした。 追記があります。 メガネをかけるほどではない遠視(弱遠視=軽い遠視)の子どもに高い確率で学習障害が見られるという研究報告。 目は脳の一部ですから、納得。 さて、今日の本題。テーマは両眼視機能のバランス。 ★目が捉えた情報がどこへいくか 目でとらえた情報は、外側(赤色)から入ってきた情報はそのまま真っすぐ左右の脳に振り分けられます。内側(青色)から入ってきた情報は交差をして、目と反対側の脳に振り分けられます。この交わり具合は人によって違います。 これが、それぞれの人の目のクセ、見る時のクセなのです。 左右の脳に振り分けられた情報はそこで処理され、全身を使って出力されていきます。両眼視機能にクセがあろうが、バランスが悪かろうが、 視力検査で1.5見えたら、普通の人はまず視力に問題を感じません。 さらにその続きがあると知っている検査技師や眼科医だけが、弱遠視の問題(他の問題も)を発見できるのだと思います。 見えたらいいじゃないかと、私そう思ってました。 ところが! ★両眼視機能のバランスが悪くて何が悪いか。 前回、いかに楽に見るかが大事と書きました。 楽に見えないと、無意識にがんばって見ている!という話。 このがんばって見ている!時に、誰ががんばるのかというと…。 自律神経ががんばるのです。自律神経が過敏になって、全身に緊張を巡らせてがんばる。 これは、目の中にある、水晶体という弾力性に富んだレンズが自律神経と深く関わっていることに理由があります。 目が捉えた情報がピンボケしていたり、ブレていたりすると(両眼視機能のバランスが悪い)、それを調整しようと脳が働きます。 その時に刺激されるのが自律神経。がんばるのは、目の周辺の筋肉だけではない。脳と自律神経ががんばる。 楽に見ることがいかに大切か ◎見ることを通して脳の能力が決まる。 ◎楽に見ることで脳に余力ができる。 ◎楽に見ることが脳への一番の栄養。 ★ななつ星のおすすめ 弱遠視、両眼視機能のバランスにしんどさを持っている場合は、ななつ星では学習時にメガネをかけることをおすすめしています。 ここに想像以上の抵抗感があって、裸眼で見えているのだからと、なかなかこちらの意図が伝わりません。 そういうわけで今回の一連のブログを書くことにしました。 単に遠く近くが見える見えないの問題ではなく、視力の問題が自律神経や脳と深く関わっているということ。 ★…そして、学力が上がる。 ななつ星の生徒で、学習時だけめがねをかけることにしたAくん。めがねをかけると、まず言ったことは「楽に見える!」めがねをかけて半年ぐらいで、学習に変化が。 集中力、記憶力が高くなる、字をきれいに書けるようになる、などでした。さらに、「めがねをかけると集中できる」と、Aくんは言ってました。 そうだろうと思ってはいますが、子どもがそう言うとは思っていなかったので驚きました。 楽々とモノを見ることが、自分で自分を癒やしたり、育てたりすることにつながる。 ★最後にビジョントレーニング ななつ星の場合 目の機能の問題を緩和できてのビジョントレーニング。ななつ星での、ビジョントレーニングの手立ての一つは料理。手元を集中して見る、全体を見渡す、何かをしながら何かを見る、など。 特別な訓練にお金をかけずとも、子どもは生活の中で自分を育てることができるという考えです。 料理教室、少し空きがあります。 http://ameblo.jp/nanatsuboshi-kids/entry-12201667732.html |
【ビジョントレーニングにお金をかける前に part2】 ビジョントレーニングの前に考えることが2つ。 今日はひとつめ。弱遠視を疑う ★本来の視力検査とは 本来の視力検査とは2つの機能を測ること。 ①遠くにあるものを識別できる遠見視力(えんけんしりょく) ②近くにあるものを識別できる近見視力(きんけんしりょく) どれぐらい遠く(近く)を楽に見ることができているのか どれぐらい遠く(近く)からは楽に見えないのか、 そして、その楽に見える範囲が、本人が希望する生活に適しているかどうか 問題がある場合は、その問題解決のために検査結果を利用しましょうというのが、(本来の)視力検査の目的です。 そして、専門家いわく、もっとも見つけにくいのが弱遠視なんだそうです。 私のざっくりした感覚で言うと、視力1.5~2.0弱あたりではないかと思います。適正視力とほぼかぶってくる。 視力検査で1.5見えたら、普通の人はまず視力に問題を感じません。 さらにその続きがあると知っている検査技師や眼科医だけが、弱遠視の問題(他の問題も)を発見できるのだと思います。 一方、学校では… ★学校での視力検査の目的とは 本来の視力検査と学校で行われている視力検査では何が違うのか。 ずばり。目的が違います。 学校で視力検査をする第一の目的は、子どもの目の健康とか、問題の早期発見、早期解決とか、そんなことではありません。 それはあくまでも二次的、あるいは後付けの理由です。 国が学校で行う視力検査の第一の目的は、国の情勢で決まります。 例えば、 戦前の主な目的、「富国強兵」 優秀な兵隊になりそうな人とそうでない人を識別する。 戦争するなら、遠くの敵を素早く見つける人が優秀な兵隊です。 戦後なら、「集団による一斉教育」 教室に子どもをたくさんつめこんで一斉授業をする。 後ろにいても遠くの黒板がみえる視力があるかどうか。 そしてこの戦後の目的が、現在でも学校での視力検査の目的。 (一斉授業で)学業に差し支えない視力があるか。 いつの時代も学校での視力検査は、近視を発見すること。 視力や見ることの個人の快適さではなく、遠くの黒板が見えるか、集団の効率性の問題を見つけることです。 なので、学校での視力検査はある意味とても正しい。 ちゃんと目的にかなった手段をとっています。 ですから、子どもの育ちや目の見え方に問題を感じている人は、 ①学校の視力検査の目的を理解する。 ②近視以外の問題が潜んでいないかを疑う。 ことをおすすめします。 次に、弱遠視の問題とは ★弱遠視で困ること 弱遠視で困るのは、近くを楽に見ることができないこと。 「弱」ですから近くは見えるんです。見えるんですが、楽に見えない。 また、楽に見えていないことに本人の自覚がない。 弱遠視の人が近くを見るときはどうなっているか。 がんばって見るです。無意識に。 弱であっても、近視の人が遠くを見ようと目を細めたりするのは傍から気づきやすい。 弱遠視は傍から見てわかりにくい。 指摘されない限り、今自分の目が楽に見えているのかどうかなんて、普通考えません。 弱遠視で学習にハンディがあったら…。 ただでさえ学習にハンディがあるのに、その前提条件の見ることに多くの労力を使っている。 徒競争でよーいどん、…する前にマラソン一回走ってきてるようなものです。 そりゃあ、しんどいです。 そのしんどさに周囲の大人が気づいてやりたい。 無意識にがんばっていることの、他への影響は想像以上にあるでしょう。 ビジョントレーニングをする前に、弱遠視を含めた、見つけにくい問題を疑ってほしい。 弱遠視でしんどさを抱えている子は、そこを改善するだけでずいぶん学習での様子が変わると思います。見ることにがんばらなくて済むと、今まで見ることに使っていたエネルギーを勉強への集中に変えることができる。 また、弱遠視を矯正してからビジョントレーニングをすることで、期待する効果も得やすくなるでしょう。 そして、弱遠視を抱えながらがんばってものを見ている子に、さらにがんばってものを見ることを訓練させる。そのことへの問題も気づいてほしい。 次回のテーマは、ビジョントレーニングの前に考えること2つ目。 両眼視機能のバランス |
【ビジョントレーニングにお金をかける前に】 久しぶりに新しくめがねを作りました。 目の状態を緻密にみてくれるめがね屋さんとの出会いがあり、私をとりまく世界の見え方が変わりました。 見え方が変われば世界が変わり、世界が変われば生き方が変わる。 と書くと、何か宗教的な感じがするかもしれませんが、人間にとって目(=視覚)は露出した脳と表現されるほど重要な機能。 見え方が変われ生き方が変わるというのは、大袈裟な話ではありません。 言い換えれば目が正常に機能していない=脳が正常に機能しない、もしくは本来備えている機能を十分に発揮できない、と考えてよいでしょう。 そこで、 ①視力に問題がある場合はめがねをかけ、 ②「見え方に」問題がある場合はビジョントレーニングが効果的、 というのが療育の世界では広く周知されているところだと思います。 私は決してビジョントレーニングを否定しているわけではありませんが、ビジョントレーニングに多くのお金と労力をかける前に知っておくことがあります、というのが今日のテーマです。 ★視力とは何か 子どもの時、学校で年に一度、視力を測りました。 小さいしゃもじのような器具で片目を隠し、右目左目それぞれの視力を測る。 そこで、視力が十分でないとめがねをかけて視力を矯正しましょうということになります。 ここで検査している視力とは、その検査の方法からもわかるように、片目それぞれが遠くをどれだけ見ることができるか、なのでした。 つまり、近視を矯正することに焦点があてられた検査。 ここで見落とされる子どもの目の問題は、 ①弱遠視 ②両眼視機能のバランス →両目で見る時のバランスや見るクセ ③眼球運動の弱さ こうした従来の視力検査が取りこぼしてきた問題、視力とは遠近の見え方だけでなく、もっと総合的な力ですよとして注目されたのがビジョントレーニングです。 ★ビジョントレーニングのねらうところ 私の知る限り、ビジョントレーニングに最も焦点が当たっているのは前述の③眼球運動の弱さです。 眼球運動がうまく機能しないために、視覚からの情報をうまく獲得できていないという考えです。 発達凸凹の子どもたちの多くに指摘されるのがこの眼球運動の弱さ。 そこで、この眼球運動を鍛えることで、育ちをサポートするのがビジョントレーニング。 でも、その前に… 眼球のまわりの筋肉を鍛えることで、たしかに視力があがったり、見え方が変わったりします。 学力があがることもあります。 目は脳の一部ですから。 でも、その前に…なのです。 先の、従来の視力検査で見落とされてきた3つの項目は、取りこぼされる度合いが強く、子どもの育ちに大きな影響を与えていると私が考えている順番に挙げました。 ビジョントレーニングの前に2つ。 トレーニングをしなくてもこの2つをきちんとサポートしてやることで子どもの育ちのベクトルはずいぶん変わってくると思うのです。 逆に、その2つを無視してトレーニングで眼球のまわりの筋肉を強化してしまうことの弊害もあると考えます。 私が目のことを少し勉強してみて、まだまだ広く周知されていないものの、子どもの育ちにとって大切だと感じたことをこれから何回かに分けてご紹介していきます。 これからビジョントレーニングを取り入れようとしている方にも、ビジョントレーニングをしたけれど、期待した効果が得られなかった方にもお役に立てる内容にしたいと思います。 次回は、弱遠視がテーマ。 この弱遠視、それとなくお伝えしても、うちの子は目はいいから関係ないとスルーされてしまう、最も真意が伝わりにくいが、かなり伝えたい話のひとつです。 |
募集!子どものための料理教室 ~とことんやりきる!野菜の収穫から始まる料理教室~ ななつ星キッズでは、子どものための料理教室を開催します。 生きるための、生きることを楽しむための、和食を中心とした普段のごはんを作ります。 大切にするのは大きく3つ。 ①料理って楽しい!と子どもが楽しめること。 ②料理ができた♪と子どもが自信をもてること。 ③食べておいしい!と喜びを感じられること。 野菜の収穫※からごちそうさま!まで。 始まりと終わりと、その過程を学べる料理教室です。 ※野菜の生育状況によっては収穫できない場合もあります。 ◎従来の料理教室には通わせることのできなかった理由。 こんな不安や期待、感じませんでしたか? ●料理を習わせてやりたいが、雑多な中に入れるのは不安。 ●普通の料理教室では、細やかなサポートが期待できない。 ●他の子どもさんについていけるか不安。 ●不器用さを他の子からかわれるのを見るのがつらい。 ●料理なら何でもいいわけではない。体にいいものを食べさせたい。偏食をなくしたい。 ●家でも再現できる料理を教えてほしい。 ●子どもの育ちもわかっている人に教えてもらいたい。 ◎ななつ星キッズの料理教室の魅力は、子どもの育ちをよく観察し、一人ひとりの育ちに応じた活動を提供できること。 ななつ星のフォイヤーシュタインの勉強と同じ。 その子どもの育ちのちょうどいいところの課題と、ちょっと先の課題を見分ける大人がいるかどうかは、どんな勉強でも重要なポイント。 講師のご紹介 メイン講師には、台所育児で有名な坂本廣子先生のもとで経験を積まれたきた、なおちゃん先生(料理教室あさのは主宰)にご協力をいただきます。 なおちゃん先生は私の料理教室仲間です。 仕事への真摯な態度は一貫しており、準備から片付けまで手を抜いているところを見たことがありません。 私が、料理の世界で信頼する仲間の一人です。 料理中は、子ども2人にスタッフの大人が1人つきます。 スタッフも子どもの料理教室での経験が豊富です。 ★特別な配慮を必要とする子どもへの細やかなサポート、そのための準備は、ななつ星が担当いたします。 -------------------------------- 子どものための料理教室 募集要項 -------------------------------- ○日時 平成28年10月30日(日) 午前9時30分~12時30分頃 ○場所 北加賀屋 みんなのうえん 大阪市住之江区北加賀屋2-10-21 http://minnanouen.jp/ ○子ども 年齢 … 年中~小学生 育ち … 言葉によるコミュニケーションが可能であること ○参加費 ななつ星の会員 6000円 ななつ星の会員外 7000円 ○メニュー、持ち物などについては後日お知らせいたします。 ○申込方法 お申込みフォームよりお知らせください。 PC・スマホ共用 : https://ws.formzu.net/fgen/S23077670/ スマホ専用 : https://ws.formzu.net/sfgen/S23077670/ 携帯電話専用 : https://ws.formzu.net/mfgen/S23077670/ 自動振分け※ : https://ws.formzu.net/dist/S23077670/ ※自動振分けはアクセスされた端末によって上記のURLに振り分けます。レスポンシブデザイン対応 |
【原因と結果 クーゲルバーン】 組立クーゲルバーン。 クーゲルバーンとは、ドイツ語で「玉の道」という意味。 このおもちゃは、玉の転がる道を積み木のように積んだりつなげたりして、玉の転がる様子を楽しむものです。 カーブの角度、道の勾配や長さにより玉の勢いが変わったり、道の形によって玉が面白い動きをしたり。 自分の作った道をたどる玉の動きを見るのがとても楽しい。 時には、思ったように玉が転がり達成感を味わい、時には、思ったようにいかなくて、なんでかな?と試行錯誤をしてみる。 とっても魅力的なクーゲルバーン。 しかし、このおもちゃ、子どもに「はい、どうぞ」と与えてすぐに遊びだす子とちょっと触ってみてすぐ遊びをやめる子が出てきます。 遊びをやめてしまう子の理由は、いくつかあります。 その中で最も影響を与えているのは、その子が「原因と結果」の関係を理解していないから。 こうなればこうなる(だろう)と想像することが難しいと、こういう道を作ったら、玉はこう転がるだろうと想像するのは難しいですものね。 じゃあ、そういう子にはこのおもちゃはダメかというと、そういうことではありません。 むしろ、そういう子が原因と結果を理解するために、口で100回言うよりクーゲルバーン1回の方が、うんと役に立つ。 それで、ななつ星のワークショップではどうするかというと…ある程度の小さなひとまとまりの「原因と結果」を見せる。 そして、その後に続くまた次のひとまとまりを見せてその「ひとまとまり」の連続(それは原因と結果の連続)で、気づけばみんなでワイワイ言いながらこんなことになってました! ちなみに、この大作の功労者はなんといっても、わが教え子♪ お手伝いに来てくれた教え子には、「ひとまとまり」についてとか、そういうことは何も伝えずにとにかく小さい子と一緒に楽しんでくれたらいいなという程度でお手伝いをお願いしていたのですが。 彼は見事に、この「ひとまとまりの原因と結果」の見本を小さい子に示してくれていました。 実際には、彼は小さい子のために見せるというより、こう組み立てると玉がどう動くか、どう組み立てると玉が面白く動くかなどのシミュレーションをしていたようですが…。 まさにそれが小さな子にとって、ほどよい大きさの原因と結果の見本となっていました。 あんまり道が長いと原因と結果が複雑でわからないのです。 ひとまとまりの大切さというのは、そういうことです。 わかりやすいことこの上ない見本が目の前にあってやさしいお兄ちゃんが一緒にやってくれるのですから、自分もやりたい!と、なります。 そんなわけであの子もこの子も、お兄ちゃんマジックにかかっていました。 このクーゲルバーン、一見難しい遊びのようですが、木のレールをつなげて電車を走らせる遊びと同じ要素があります。 線路をつなげて電車を転がして遊ぶのが楽しい子にはきっとヒットします。 自分では遊べないとなれば、いきなり「はい、どうぞ」ではなく、ひとまとまりを意識してまずは大人が遊んでみて下さい。 ななつ星では、前回ご紹介したパターンブロック、組立クーゲルバーンの販売もしております。 こういうおもちゃは高価ですが、長く使えることに加えて子どもの思考の育ちを助けてくれるうれしいおまけもありますから、単純に価格で決められない価値があります。 発達凸凹の子どものためのおもちゃ専門 ななつ星 おもちゃ箱 お問い合わせアドレス→nanatsuboshi.kids@gmail.com 次回の、こういう形でのおもちゃワークショップは未定です。 外遊びもしたいし、などいろいろと、楽しいことに頭をめぐらせております。 |
おもちゃワークショップ無事に終わりました。 参加してくれた子どもたち、保護者の皆さまありがとうございました。 今回使ったパターンブロックというおもちゃ。 一見、幾何学の算数教材のようで、大人の感覚では面白くなさそうに思えるかも。 ところが、本当は3歳からでも楽しく遊べる♪マルチなおもちゃなんです。 ワークショップでの、子どもたちの遊びの様子をいくつかご紹介! ☆3歳の女の子 今回、一番準備に心を配ったお子さん。 いわゆる2歳児さん。 ひとつの遊びに集中できる時間はおそらく数分。 せっかく来てくれるのですから、ひとつのものに飽きても遊びを展開していけるように準備をしました。 ところが、最後までひとつのおもちゃで遊び通せたのには驚き。 途中で一度、遊びに飽きた様子を見せたので、別のおもちゃを出そうかと思いましたが、出さなくてよかった。 自分の好きな世界観とうまくリンクさせながら遊べたので興味関心が他に逸れませんでした。ママさんパパさん、お見事! ☆5歳の女の子 最後はごっこ遊びに発展。 おうち遊び、たぶん…誰かのお世話をしているのかな。 ねこちゃんのおうちも作ったりしていました。 5歳になると、かなりじっくり遊びに取り組めます。 この子の場合は、周りの年長者のやることを真似てそれをうまく自分の遊びに取り入れてました。異年齢ならではの展開。 さらに、すごかったのは、丁寧に丁寧に作り上げた世界観を、この子は一瞬にして取り壊し、また新しいごっこ遊びへと展開させていきました。 その潔さに脱帽。 子どもは、そうやって新しい文化を作っていくんだなぁとしみじみ。 ☆5歳の男の子 その場にいた大人全員が驚く。 この子は、1時間半、ひたすら三角形を作り続けました。 たくさん並んでいる三角形。どれひとつとして同じ模様はありません。 私が事前に想定して作ったのは7種類ぐらい。 想像をはるかに超えられて、もはや尊敬の念を抱く。 すごいものを見せてもらいました。 それで、この子は遊んでみてどんな感想をもつのかしらと思っていたら、おうちの人が後日、参加してみての子どもの感想をお知らせくださいました。 どうだった?って聞いてみたら 「楽しかった!三角をいっぱい作ったから!」 という答えが返ってきました。参加してよかった。 満足 してくれて良かった!すごいもの見せてくれてありがとう! ☆8歳の男の子 ななつ星に通ってくれているお子さんです。 普段のななつ星での勉強でも、遊びの要素を取り入れることを意識していますが、なかなか遊びのためだけにまとまった時間がこれまでとれませんでした。 適度に気持ちの高ぶりがあると、のりのりで勉強も遊びも楽しめる子。 彼の、「のりのりパワー」の源はお母さん。 大好きなお母さんと、サイコロを振りながら少しずつ少しずつ、形をつなげていき、最後はパーキングに。人間が肩車もしてたなぁ。何を見ていたのでしょうか。 おうちもいくつか建って、ひとつの街のようになってました。 まとまりのある空間を途中で壊すことなく拡げていく耐性。 遊びだからこそ見せてくれた顔かもしれません。 この経験を重ねていくと、この子の空間はどんな風に拡がっていくんだろうか。 見ている方が楽しみを味わわせてもらいました。 ☆番外編 30歳の男の子(笑)←パパさんの遊び お子に付き添い一緒に参加してくれたパパさん。 なかなかここまで子どもと遊べるパパさんはいないのでは?と思うぐらい、遊びについての抜群のセンスをお持ち。 思わずぷっと笑ったり、おぉ!と感動したり、このパターンブロック、大人が遊んでも面白い!を確かめさせていただきました。 家でお子さんとどんな風に遊んでいらっしゃるのかなぁ。見てみたい。 次回のブログでは、 午後の部のご報告。 組み立てクーゲルバーンでひたすらビー玉を転がし遊びました。 その様子をお知らせします。教え子、大活躍してくれました! |
明日のおもちゃワークショップ。 教員時代の教え子で、算数の天才!も応援に来てくれることになりました。 小学生2年生で、ダブルのハートの折り紙を作ってました。 こういうこの子とを天才というのだろうと思ってました。 気立てがよく優しい上に、発想が面白い。 子供たちにいい刺激を与えてくれること間違いなしです。 |
いよいよ今度の土曜日、8月6日 第2回 ななつ星おもちゃワークショップの開催です! それに先がけて、第1回目のおもちゃワークショップに参加したおうちの方から子どもがこんな風に家で遊べたと写真つきのお知らせがありました。 5歳の女の子が一人で遊びながら最終的に満足した形です。 正直、驚きました。 これ、本当にすごいんです。 5歳の子が、一人でこんな遊びができるのか!って。 単純におもちゃを適当に並べたのではない。 再現したい世界観があって、それを具体的におもちゃを使って自由に表現している。 これはごっこ遊びです。 この子の内に、どれほど豊かな世界が広がっていることか。 心がふるえました。 ななつ星のおもちゃワークショップの目指すひとつの形を見事に見せてくれました。 発達凸凹の子どもにとって「自由に!」は不安が募ります。 その不安を払拭するために、ななつ星のおもちゃワークショップでは自由に表現するための、「型」を教えることを大切にしています。 武道や茶道などの道と同じ感覚です。 それをいかに楽しみながら獲得していくか、。そこがとても大事!! 今回は発達凸凹の子も、そうでない子も来てくれます。 どの子にも、その子の育ちに添う遊びがあります。 遊びを通して、子どものあるがままの育ちをわかちあいましょう。 8月6日のワークショップ、午後の部の受け付けは終了しました。 午前の部はまだ空きがあります。 ご参加お待ちしております。 -------------------------------- 第2回 子どもと一緒におもちゃで遊ぼう -------------------------------- 開催日:2016年8月6日(土) 開催場所 ISまちライブラリー 3階 レトロスペース ※地下鉄谷町線天満橋駅4番出口から徒歩5分 大阪市中央区内平野町2-1-2 アイエスビル 06-6809-3152 http://is-library.jp/access/ 開場時間:9:00 教室詳細 ① 就園前~小学低学年・・・・・・9:15 ~ 10:45 ② 年少~小学生・・・・・・・・・・・11:00 ~ 12:45 ③ 年長~小学生・・・・・・・・・・・13:15 ~ 14:45 ④ 第1回の参加者・・・・・・・・・・15:00 ~ 16:30 参加費 大人・・・・2,000円 子ども・・1,000円 ※大人1人につき、子どもは2人までの参加費となります。 講師:子どもと育ち総合研究所 所長 宮野 亮先生 ●子どもと育ち総合研究所のご紹介 http://www.play-dev.jp/ ●宮野 亮先生のご紹介 http://www.play-dev.jp/about/ お問い合わせ:ななつ星メールアドレス・・・nanatsuboshi.kids@gmail.com お申し込み: PC・スマホ共用 : https://ws.formzu.net/fgen/S98959457/ スマホ専用 : https://ws.formzu.net/sfgen/S98959457/ |
表現遊びのワークショップ。 15人の子どもたちと、大冒険に出かけました。 海で遊んで、お弁当を食べて…いざ!冒険の森へ!! 大雨に降られたり、ライオンに追われたり。 落ちないように一本橋をそろりと渡り。 イカダから落ちた大人を助けにも行きました。 想い想いの動物に変身して…最後は空飛ぶ絨毯! 障害のある子もない子も、それぞれの想像の世界を豊かに表現しました。 もう大人は感動しちゃって、まだ興奮おさまりません。 子どもがね、キラキラした目で、「私はウサギになる!」 なんてかわいいんだろう。 私たちが用意した世界をうんとうんと広げてくれました。 次は、どんな冒険がしたい?の質問に妖怪の世界一周の旅。 いいねえ。次の冒険は妖怪の世界へ行く? 冒険の終わりに手に入れた望遠鏡は次の冒険まで大事に…心の中に大事にしまっておいてくれるといいな。 ご協力頂いた大人のみなさんに感謝です。 公民館のスタッフのみなさん、デイの大人のみなさん。 ご協力ありがとうございました。 手話、筆記のボランティアのみなさんには忙しい思いをさせました。 みなさんと子どもたちのおかげで、本当に楽しかった!! |
ななつ星のおもちゃワークショップについてお問い合わせがありました。 子どもと一緒に遊ぼうとありますが… 【親がおもちゃで子どもとうまく遊べるかどうか不安】 第一回に参加してくれたおうちの方が参加するまでに感じた一番の不安を教えてくれました。 ☆親が遊びを理解できなかったり遊べなかったりしたら恥ずかしい。でした。 たしかに、自分が逆の立場ならそうだったかも。おもちゃ遊びのコツを知るまでの私はそうだったかも。 ワークショップ終了後は、 ☆親が遊べなくても大丈夫だとわかった。 ☆これなら家でも遊べると自信につながった。 子どもがのびのびと遊べるように支援するには、おもちゃの選び方と量や数に工夫が必要です。 どんなに良いおもちゃでも、子どもの育ちにあったおもちゃの提示がなければ子どもは遊べずにおもちゃへの興味を失うか、間違えた遊びをやり続けます。 間違えた遊びをやり続けることは子どもの自尊心を傷つけると私は思っています。 子どもたちは知っています。これが本来の楽しみではないことを。 でも、それしか遊び方がわからない子がいるのです。 分からないなら教えたらいい。環境を整えてやればいい。親も一緒に学べばいい。 子どもが本来の遊びを自分のために楽しみ、自尊心を高める。遊べる環境は大人が用意する。大人も一緒に育てばいい。 おもちゃで遊ぶのが苦手な保護者の方は、おもちゃ遊びの環境についてななつ星の遊びのコツを持ち帰るつもりでお越しください。 ななつ星のおもちゃワークショップ受付中! お問い合わせ:ななつ星メールアドレス・・・nanatsuboshi.kids@gmail.com お申し込み: PC・スマホ共用 :https://ws.formzu.net/fgen/S98959457/ スマホ専用 : https://ws.formzu.net/sfgen/S98959457/ |
募集開始!『第2回子どもと一緒おもちゃで遊ぼう』 こちらも募集中。 こちらは、ななつ星主催。 本気でおもちゃで遊びます。子どもとのかかわりが変わります。 ななつ星のワークショップでは… ■ ねらいのある遊び ■ 成長に合わせた遊び 『家での再現がしやすいようなプログラム』を提案させて頂きます。 子どもの育ちをサポートするおもちゃ遊びですが… ■ これがいったい何の役に立つんだろう? ■ おもちゃで遊んでも子どもの育ちに関係あるのかしら? そんな『おもちゃ遊びの疑問』を解消していきますので、お子さんはもちろん、おうちの方も一緒に楽しく遊びましょう。 前回の参加者の方から【家での遊びが変わった】【 子どもが遊びこむ姿を見てうれしかった 】など、嬉しいお言葉を頂いております。 夏休みのお楽しみとして、ご参加くださいませ~。 -------------------------------- 第2回 子どもと一緒におもちゃで遊ぼう -------------------------------- 開催日:2016年8月6日(土) 開催場所 ISまちライブラリー 3階 レトロスペース ※地下鉄谷町線天満橋駅4番出口から徒歩5分 大阪市中央区内平野町2-1-2 アイエスビル 06-6809-3152 http://is-library.jp/access/ 開場時間:9:00 教室詳細 ① 就園前~小学低学年・・・・・・9:15 ~ 10:45 ② 年少~小学生・・・・・・・・・・・11:00 ~ 12:45 ③ 年長~小学生・・・・・・・・・・・13:15 ~ 14:45 ④ 第1回の参加者・・・・・・・・・・15:00 ~ 16:30 参加費 大人・・・・2,000円 子ども・・1,000円 ※大人1人につき、子どもは2人までの参加費となります。 講師:子どもと育ち総合研究所 所長 宮野 亮先生 ●子どもと育ち総合研究所のご紹介 http://www.play-dev.jp/ ●宮野 亮先生のご紹介 http://www.play-dev.jp/about/ お問い合わせ:ななつ星メールアドレス・・・nanatsuboshi.kids@gmail.com お申し込み: PC・スマホ共用 : https://ws.formzu.net/fgen/S98959457/ スマホ専用 : https://ws.formzu.net/sfgen/S98959457/ |
こんなお仕事を頂きました。 表現遊びワークショップ♪ 子どもたちと一緒に表現遊びを楽しみます。講師は、関西芸術座に所属の女優お二人と、わたくし高橋の3人です。 参加費は…な、なんと!20円!思わず目を疑って3度見してしまいました。印刷ミスではございません。参加費20円です。 子どもたちがとにかく楽しめるように計画しています。カラダと心、はじけちゃいましょう。 お申込み・お問い合わせは共に生きる地域の”絆”プロジェクト委員会 072-366-0070 |
【自然農法に挑戦】 ななつ星は、自然農法にチャレンジしています! 畳三畳ほどの小さな農園。 名づけて… 【ななつ星ファーム】 慣れない土いじり、虫との遭遇、生い茂る雑草。都会育ちの私は、自然の圧倒的な生命力を前に驚くことばかり。 ファームを始めた理由は、ななつ星の子どもたちに、野菜が育つ様子を肌で感じる場を提供したいという思いから。 そして、もうひとつ。ここで収穫した野菜を使ってしたいこと。今年の秋に実現します。 発達凸凹の子どものための料理教室 作るのは、自立のための毎日の料理。子どもの育ちに応じて、できるところから教えます。 料理教室についての詳しいご紹介はまた別の記事で。 →まもなく0期生を募集します。 上の写真は今週のファームの様子。とうもろこしがぷっくり膨らんできています。かわいいブロッコリーも。 |
療育をねらいとしたおもちゃの販売を始めました。 ななつ星ではフォイヤーシュタイン学習が終わると、主におもちゃを使った遊びをしています。 フォイヤーシュタインの学習がトントン拍子にうまく進む日もあれば苦戦する日もあります。どんな日も、学習の終わりに子どもがホッと安心して楽しい気分で家に帰れるようにと願って遊びを取り入れています。 さらに、この遊びには重要な役割があります。 おもちゃ遊びの様子で、子どもの「今の状態(考える力の発達段階)」をよく理解することができるのです。遊びの様子をもとに次回のレッスンの手立てや補助道具を考えることもあります。また、おうちの方にお子の今の状態を伝えるにも、おもちゃは伝えやすく、また伝わりやすい道具です。 ななつ星の学習では、この遊びがとても大切な存在です。 おもちゃ遊びを重視するようになって、世の中に広く出回るおもちゃに自然と目がいくようになりました。 子どもの心を育てる、考える力を育てる、ななつ星基準で「使えるおもちゃ」を伝えていくのも楽しいなぁと思っていたところにご縁を頂いて、おもちゃの販売につながりました。 今のところ対面での販売としています。オンラインでの販売はもうしばらくお時間を頂戴いたします。 使えるおもちゃたちは、随時ブログでご紹介していきますよ~♪ |
我が子の写真を撮る度に「老後の楽しみが増えた」とうれしそうに語る友人がおります。 子どもが自立して夫婦だけになった時に、その写真を見て楽しむのだそうな。 写真にまったく興味のなかった私。 そんな趣味もあるかと笑い話で聞いていました。 そんな私が… 最近になって写真の魅力を感じさせてくれる人と出会い、なんと写真教室に通うことにしたのです! 私が写真教室。自分でもビックリ。 教室は西宮 苦楽園口にある studio T & i。 1回目のレッスンが楽しかった勢いでミラーレスカメラまで買ってしまいましたよ。 私にとって大切なのは「何を撮りたいか」ではなく、「何をどう残したいか」ということなのだと思います。 残したいのは、子どものキラキラした目、何かに夢中になって取り組むカッコいい姿。 子どもの「かわいい」ではなく、「素敵」を残したい。 子どもと対面する仕事をしていると、私しか見ることのできないハッとするほど神々しく輝く、カッコ良すぎる子どもの姿があります。 そういう姿を記録に残してやりたい。その写真がきっと子どもの心を育てる助けになる。 そんなことに気づいて写真の勉強スタート。子どもの「素敵」を残します♪ 通うことにした写真教室のご紹介 studio T & i http://tandi2009.com/ |
ななつ星のワークショップでは… ■ ねらいのある遊び ■ 成長に合わせた遊び 『家での再現がしやすいようなプログラム』を提案させて頂きます。 子どもの育ちをサポートするおもちゃ遊びですが… ■ これがいったい何の役に立つんだろう? ■ おもちゃで遊んでも子どもの育ちに関係あるのかしら? そんな『おもちゃ遊びの疑問』を解消していきますので、お子さんはもちろん、おうちの方も一緒に楽しく遊びましょう。 前回の参加者の方から【家での遊びが変わった】【 子どもが遊びこむ姿を見てうれしかった 】など、嬉しいお言葉を頂いております。 夏休みのお楽しみとして、ご参加くださいませ~。 -------------------------------- 第2回 子どもと一緒におもちゃで遊ぼう -------------------------------- 開催日:2016年8月6日(土) 開催場所 ISまちライブラリー 3階 レトロスペース ※地下鉄谷町線天満橋駅4番出口から徒歩5分 大阪市中央区内平野町2-1-2 アイエスビル 06-6809-3152 http://is-library.jp/access/ 開場時間:9:00 教室詳細 ① 就園前~小学低学年・・・・・・9:15 ~ 10:45 ② 年少~小学生・・・・・・・・・・・11:00 ~ 12:45 ③ 年長~小学生・・・・・・・・・・・13:15 ~ 14:45 ④ 第1回の参加者・・・・・・・・・・15:00 ~ 16:30 参加費 大人・・・・2,000円 子ども・・1,000円 ※大人1人につき、子どもは2人までの参加費となります。 講師:子どもと育ち総合研究所 所長 宮野 亮先生 ●子どもと育ち総合研究所のご紹介 http://www.play-dev.jp/ ●宮野 亮先生のご紹介 http://www.play-dev.jp/about/ お申し込み:ななつ星メールアドレス・・・nanatsuboshi.kids@gmail.com |
ななつ星ワークショップ ~子どもと一緒におもちゃで遊ぼう~が無事終わりました。参加してくださったみなさん、ありがとう。 監視役や脇役になりがちな子どもとのおもちゃ遊び。大人も一緒に遊びこむことで、子どもと遊びの楽しさを分かちあったり、あらためて子どもの良さに気づいたり。おもちゃ遊びには子育てのヒントがたくさん隠れています。 今回は、子どもと育ち総合研究所の所長 宮野先生を講師にお迎えして、大人も子どももおもちゃでたっぷり遊びました。 用意したのは、ドイツをはじめとするヨーロッパのおもちゃたち。 美しい色使い、考え抜かれたシンプルな形、木のぬくもり、優しい音色など、思わず手にとりたくなる魅力的なおもちゃを宮野先生がご紹介してくださいました。 ひとつのおもちゃで飽きた時のためにとたくさんのおもちゃを用意していました。でも、その必要はなかったのです。 集まってくれた子どもたちの集中力の高さ! ひとつのおもちゃで遊びこむ姿、遊びを変化させていく姿に、大人はただただ感心するばかりでした。 また、今回は異年齢の集団で遊びました。 小さい子が大きい子のまねをして、私もできた!と喜ぶ。 大きい子は、小さい子と一緒に、単純な遊びの面白さに改めて気づく。異年齢で遊ぶことの良さを改めて子どもたちが教えてくれました。 このようなおもちゃ遊びは、ななつ星で取り組んでいるフォイヤーシュタインとのかかわりも深いのです。 数と量の関係、幾何学図形、色などの抽象概念、手立てや順番の理解など、どれもこれもフォイヤーシュタインを学ぶ上で、大きな助けとなってくれる具体物による体験がおもちゃ遊びの中にあります。 ななつ星では、おもちゃ遊びによる具体物の体験を重ねることも、これからフォイヤーシュタインの学びを深めていくひとつの手立てとして、大切に取り入れていきます。 ☆参加してくれたおうちの方の感想☆ ・子どもがこんなに長く遊びに集中するとは思ってなかったので驚いた。 ・大きな子をまねて、普段は見せない遊びを発展させていったのがうれしかった。 ・大人が必死に遊んだ。達成感を感じてうれしかった。 ・子どもの遊びには自由と制限、2つの側面が状況によって必要なのだとわかった。 ・普段は家事などで忙しくて、子どもと遊びこむ時間がない。今日のような時間はとても貴重で贅沢な時間だった。 ・子どもがふざけておもちゃをばらまけた時、普段なら怒ったりそんな我が子の姿にがっかり。 ・今日は、これが今のわが子の育ちだと素直に受け止めることができた。誰からも責められなかったことに心が軽くなった。 ・宮野先生の話を聞いて、おもちゃ遊びは子どもの育ちに寄り添うことから始まるのだと分かった。 次回のおもちゃワークショップは… 8月6日(土) 詳細は5月初旬頃、HPにてお知らせいたします。 子どもも大人もおもちゃ遊びの楽しさを味わうことはもちろん、子どもは遊びを通して自分を知り、大人は遊ぶ姿を見て、子どもの育ちに向き合うことができます。 提供するおもちゃの種類や量、遊びの環境など、子どもたちが遊びこめる環境は、ななつ星が用意します。子どもと気楽に遊びに来てください。 このワークショップについて興味のある方は事前にご連絡をください。 詳細が決まり次第ご案内を差し上げます。 最後に、長時間のワークショップに根気よくお付き合い下さった宮野先生、後援してくださったエルライブラリーの皆様に改めて今回のお力添えにお礼を申し上げます。ありがとうございます。 |
ななつ星ワークショップ ~子どもと一緒におもちゃで遊ぼう~ 今度の春休みに子どもと一緒におもちゃで遊ぶワークショップを開催します。 おもちゃ遊びをめぐるこんなお困りに。 ○子どもとおもちゃでどう遊んでいいか分からない。 ○子どもとおもちゃで遊びたいけれど、子どもが興味を示してくれない。 ○いつも同じおもちゃで、同じ遊びしかしないので、遊び方を広げたい。 ○家族みんなで楽しめるおもちゃを知りたい。 講師には、子どもと育ち総合研究所の所長 宮野先生をお迎えします。 (子どもと育ち総合研究所 http://www.play-dev.jp/) おもちゃ遊びを通して子どもの事、遊びの事、ゆっくりお話をしながら、 親子で楽しい時間を過ごしましょう。 ☆ななつ星ワークショップ ~子どもと一緒におもちゃで遊ぼう~☆ 日時:3月25日 午後1時30分~ 場所:エル・大阪 http://www.l-osaka.or.jp/ 部屋:南71号室 ☆このワークショップ開催につきまして、エル・大阪内のエル・ライブラリー様より後援のお力添えを頂きました。 エル・ライブラリー http://shaunkyo.jp/ ☆今回のワークショップは、すでに定員に達し、募集を締め切っておりますが、夏休みにまた、おもちゃのワークショップを企画しております。 参加をご検討、ご希望の方は、事前にお知らせください。日程が確定次第、ご案内を差し上げます。 |
分数の理解 分数の理解を助ける手作り教材、分数ピザです。 これがあれば簡単な分数の加減はすぐできるようになります。 それに学習が楽しいおまけつき。 教える方も楽しいのです。 作るときは正確に作った方がピース同士の隣り合うぴったり感が気持ちよくて、私は好きです。 |
今日は本の紹介です。 『多生の縁』玄侑宗久 対談集 著者は、現役僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久さん。 昔、玄侑さんと瀬戸内寂聴さんとの対談本を図書館で偶然手に取ったのが、私と玄侑さんとの出会いでした。 その時は、寂聴さんに興味があったので玄侑さんは後付けでした。 でも、「この対談相手面白い」と記憶に残る存在感が大きく、それ以来玄侑さんファンです。 そして、この『多生の縁』。 対談本好きの私には、手に取らずにはいられない豪華な対談のお顔ぶれです。 これまでの人生の時々のステージで本を通して出会ってきた作家、哲学者、医者たち。それなりの思い入れを感じる人と玄侑さんとの対談はまるで質の良い音楽を 聴いているような気分にさせてくれます。 良い音楽を聴いている時、音楽の世界に浸りながらも、脳のどこかの部分が冴え渡り、普段の思考パターンでは思いつかないようなアイデア、気づき、つながりが突然頭にひらめくことが私にはあります。 この本はまさにそんな本です。 今回、新たな思いを巡らせるきっかけをくれたのは坪井栄孝さんとの対談。 人間の死に行く過程を学問の対象にしたアルフォンス・デーケンさんが提唱する「死生学」についてのくだり。 人間が死に至る過程には4段階、もしくは5段階あると提唱したキュブラー・ロスを紹介し、人間の最後に残る欲をテーマに話が進みます。 玄侑さんが死の最後の段階に、人間にはコミュニケーション欲というのが最後まで残るのではと話をしています。 死とはある種、ほどける現象ではないかとも言います。 人間は生まれた瞬間から死に向かう存在です。 生まれた瞬間から、この最後の欲求を人間は潜在的に持っているのだろうと、この対談を読んで感想をもちました。 小さな子どもでも、発達に凸凹を抱えていても、このコミュニケーション欲と、ほぐれたい欲(高橋の造語です)は食欲や睡眠欲と同じぐらい潜在的に強く人間に備わっているものと考えるなら、教育の目的のひとつに、この二つの欲を心地よく解消していくことを入れる必要があると思いました。 特に、ほぐれたい欲は教育学の世界で出会うことのない言葉です。 人間が人間として心地よく生きようとする、もしくはその手伝いをする時に見落としたくない視点をもらいました。 ななつ星でのフォイヤーシュタイン教材を介した学習でも、子どもの知識欲もさることながら子どものコミュニケーション欲とほぐれたい欲をいかに満たせるかを大事にしたいです。 ほぐれたい子ども、ななつ星にいらっしゃーい。 |
今日は子どもの基本的な食生活についてをテーマにします。 先日、民放の健康番組をみました。 その時は、発酵番茶が腸内環境に良いとする内容でした。 発酵番茶については、この記事の最後に書くことにします。 さて、この番組は様々な立場の医学者や栄養学者が出演し、それぞれの考えから健康に良いと思われる情報を提供してくれます。 例えば一日に何食摂るのが健康に一番よいかという話では、ある学者は「胃の中をプチ飢餓状態にすることで、脳が長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化させるので一日一食あるいは二食が良い」と言えば、ある別の学者は「脳に栄養を送るために一日三食は必須」と言います。 どちらが正解か。 大人の場合は、どちらでもよいと思います。 私の場合は、普段は一日二食ですが、料理教室など立ち仕事が長く続く日や、大事な話をして神経を使うと分かっている日などは朝からしっかりごはんを食べて一日三食にします。 人によって、生活状況に応じて、自分が心地よく体を動かせる食生活のリズムを自分で試しながら獲得していくというのが、気持ちも身体もハッピーな状態に保てると思います。 ただし、子どもの場合は違います。 子どもには基本的に一日三食必要です。 (もともと小食、消化吸収機能に弱さがあるなどの例外はあります) 子どもは活動量が多く、日中の消費エネルギーが大人と比べて体重の割に大きいのです。日中の消費エネルギーを口から摂取したもので補えない場合は、肝臓のグリコーゲン、あるいは皮下脂肪が分解されます。 こうした反応が子どもの身体の中で盛んに起こると、心身の成長に影響します。しっかりとした身体をつくるためにも、子どもには朝食(和食)が必須です。 健康番組は主に成人を対象とした内容であることを忘れないでくださいね。それから、こうした健康番組には必ずスポンサーとなる企業が背景にいます。 小食とするよりもたくさん食べて健康になろう!という方が消費拡大につながり、スポンサーが喜びますから、司会者は必ずそちらの方向に話を盛り上げます。 健康番組はあくまでも娯楽であると分かって視聴すると、メディアに踊らされずに済みそうです。 最後に発酵番茶について。 番茶はカフェインを含まず、子どもの飲み物として適しています。 発酵番茶は、その番茶を発酵させたものです。 普通の番茶よりも香り高く味がまろやかで甘みがあります。 大人も子供も喉を潤すという目的に加えて、健康維持を期待する飲み物として、生活にうまく取り入れると飲み物の種類が多様になってお茶タイムを楽しめそうです。 読んでくださってありがとう。 |
イベントのご案内 まちライブラリー内で音楽のイベントがあります。 2015年6月6日 午後15時~ (午後14時半 開場) 出演は、 ☆Flowers of Romance ☆Great Sprits チケット 1,000円(おみやげ付き) 主催されているのは「まえのめり企画」さん。 「広く知られている人たちではないが本当に良い音楽を奏でる人たちなんですよ。」というご紹介でした。 数々のライブに足を運び、耳の肥えたまえのめり企画さんのこのお言葉には説得力がありました。 音楽が大好きな方も、音楽には疎いが聴いてみたいという方も、どうぞ足をお運びください。 子ども連れもOKとのことでした。 |
人と同じものを見ることの大切さ ソーシャルスキルを高める、簡単なおもちゃを作り子どもと遊びました。 ☆材料は、 ①簡易の懐中電灯 ②色セロファン ③輪ゴム (いずれも100均で購入できます。) ☆作り方 懐中電灯の光の部分に色セロファンを輪ゴムでとめる。 ☆遊び方 ①光の追いかけごっこをする ②光でお絵かきをする ③色の重なりを楽しむ などなど ☆ねらい ①楽しく遊んで、共同注視しようとする力を育てる。 赤ちゃんが見せる社会的な行動に、「共同注視」と呼ばれるものがあります。 共同注視とは、お母さんやお父さんなど、身近な人が見ているものを一緒に見ようとする動きです。 この「共同注視」は、他の人が見ようとするものを理解し、他の人と注意を共有しようとする力=「共同注意」に つながる社会的な動物としての人間にはとても大切な行動です。 子どもは、共同注視、共同注意の発達を経て、人とのコミュニケーションを学びます。 自分が何かを感じる、人も何かを感じる、感じたことを分かち合う、感じ方が違うことを理解する、 そんな経験を重ねることで、子どもは自分が自分であることに気づいていきます。 ところで、子どもの中には、赤ちゃんの時にこの共同注視や共同注意の力をうまく身につけることができずに 大きくなる場合があります。その原因や背景には、個体差や環境など様々な要因があると思われますが、いずれにしても、 共同注視や共同注意の力が育っていないと、人とのコミュニケーションに様々な困難が見られるようになります。 ルールを守る、人と感情を共有する、人と同じ動きをするなど、特に日本の学校で求められる多くの行動にはこの共同注意力が求められます。 我が子の共同注意力を楽しく高めたいと思われる方にぜひおすすめします。親子で、兄弟で、寝る前のちょっとした時間に遊べます。 遊ぶ時は、「共同注意力を~!!!!」などと難しいことを考えずに、光の追いかけごっこを単純に楽しむ方が、うんと楽しくて効果も高いと思われます。 |
まちライブラリー。 多くの方には耳慣れない言葉だと思います。 私もななつ星を通してご縁を頂くまで、まったく知りませんでした。 これはいわゆる私設図書館です。 これまで私の中での私設図書館のイメージといえば、児童文学の翻訳者として知られた石井桃子さんなどが、自宅と蔵書を近所の子供たちに開放し、本を貸したり本を読んで聞かせたりする、子どもが本と出合い楽しむための活動の場でした。 いま、ななつ星がスペースをお借りしているまちライブラリーは、そうした人と本との出会いの場だけではなく、本を通して人のつながりを広げようとする創造の空間です。 蔵書は、大人も子供もいろんな人が自分の好きな本を寄贈して集められました。「この本面白いよね」という会話をきっかけに人と仲良くなれる、そんな素敵な場所です。 本好きの方はぜひまちライブラリーをのぞきにきてください。 ななつ星はお休みをしている時がありますので、ななつ星の話も聞きたいという時は、事前にお知らせいただけると幸いです。 |
昨年の秋から少しずつ教室開設に向けた活動を進めてきました。 ようやく準備が整い、今日からホームページをオープンにします。 ななつ星のホームページが、子どもたちとフォイヤーシュタインとの出会いのきっかけになればうれしい限りです。 フォイヤーシュタインの学びについて興味をもたれた方はホームページ内のお問い合わせフォームよりご連絡ください。 |